シルクスクリーン版画と絵画教室 | 金沢でアートする寺尾ユリ子アートギャラリー

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アート活動

■シルクスクリーン版画をはじめたきっかけ

1972年12月に金沢に来て、こども造形教室をはじめました。子供たちと接しているうちに「こどもからみて誇れる表現者になりたい」と思い、美術大学の市民公募(油絵)に3年間参加したのですが、このころ、直接キャンバスに筆で描くことがどうしても自分に合っていないように感じていました。
ある日、なにげなしに他の教室を覗いてみてシルクスクリーン版画を知りました。翌年の市民公募(シルクスクリーン)で実際に刷ってみたときの感動は今でもよく覚えています。

■制作スタイル

普段は人と和気藹藹としたおしゃべりが好きなのですが、作品を制作するときは自宅アトリエにこもります。作品とおしゃべりしながら完成していくという感じです。

■作品テーマ

いろいろな人と交流する場を大切にしていますが、その何気ない日常の中から作品が生れたりします。自宅には猫を飼い、花が好きで、それらが作品テーマになることが多いですね。

■版画手法

初期作品はカッティング法を行っていましたが、現在は写真製版です。写真製版の場合は、その写真からイメージを膨らませていくことが多いです。構想段階で全版の構成を考えることはほとんどなく、まず基本的なイメージの原画をもとにプリントします。それからは作品と対話し、相談しながら版を追加して完成させていきます。

■色の決め方

インスピレーションを大切にしていますので、配色の計画はほとんどたてていません。動物的というか、直感的に色を選択していきます。残ったインクはビンに保存しておきますが、適当な色があれば、それをそのまま使ったりもします。

■シルクの会

シルクの会は私にとって長い付き合いになっています。まだ版画に関して無知だったころから会のメンバーで試行錯誤しながら刷り上げたりしていました。今では表現活動の上で交流の場は不可欠なものになっています。